インプラントで歯を失う連鎖をストップさせる
1~数本の歯を失ったときの治療法としては、主にインプラント、部分入れ歯、ブリッジが挙げられます。
部分入れ歯やブリッジは、古くからある治療法で比較的費用も抑えられます。しかし、どちらもそのまわりの歯に支えられて安定を得ています。そのため、支えている方の歯には本来よりも大きな負担がかかります。
部分入れ歯やブリッジなどを使用してしばらくは審美性・機能性を回復できたものの、その数年後には支えている歯が駄目になり、またその数年後には――という形で次々と歯を失っていくケースは決して少なくありません。
対してインプラントは、顎の骨に埋入して1本ごとに自立しています。まわりの歯に負担を強いることがなく、お口の健康寿命を維持することのできる治療と言えるでしょう。
インプラント・入れ歯・ブリッジ~歯を失った場合に行う治療~
インプラント、入れ歯、ブリッジ、それぞれの特徴を確認してみましょう。
インプラント | 入れ歯 | ブリッジ | |
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特徴 |
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メリット |
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デメリット |
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耐久年数 | 適切に管理すれば10~30年、あるいはそれ以上の使用が可能 | 4~5年程度 | 7~8年 |
歯を失ったまま放置するとどうなる?
歯を失ったとき、もっともお口の健康を損なう選択は「抜けたまま放置していること」です。
歯を失ったまま放置していると、以下のようなことが起こります。
歯並び・噛み合わせが乱れる
隣の歯が傾いてきたり、移動したりして、歯並びが乱れます。
すると当然、噛み合わせも悪化します。
何年も経ってからインプラント・入れ歯・ブリッジを希望したときに、矯正治療が必要になったりと、患者様のご負担が大きくなります。
顎の骨が吸収される
失った歯を支えていた顎の骨が吸収されてしまいます。顎の骨が吸収されると顔貌も変化し、左右非対称になったり、ハリが失われたりします。
また将来的にインプラントを希望した場合、埋め込む骨の量が少ないために、適応外になる可能性が高まります。
噛み合う歯が伸びる
それまで噛み合っていた歯が伸びてきてしまいます。
場合によっては、歯を削る治療が必要になることがあります。
食事・会話に支障が出る
硬いものや繊維質のものを食べられない、特定の音を発音しづらいといったことが起こります。
食事の楽しみが減ったり、社会性が失われたりといったQOLの低下につながります。
見た目の問題
特に前歯を失ったときには、やはり見た目の問題が生じます。
ご自身がいくら気にしないといっても、やはりまわりの人から見たときの評価にも影響してしまうでしょう。
当院のインプラント治療の5つの特徴
入れ歯やブリッジと比べて高額であり、また手術を伴うインプラントになかなか踏み込めないという患者様は少なくありません。
医療の進歩により近年はインプラント治療自体の安全性も飛躍的に向上していますが、当院ではより一層の安心・安全のため、以下のような取り組みを行っています。
1丁寧なカウンセリング
当院のインプラント治療について丁寧にご説明し、患者様の疑問・質問にもすべて、率直にお答えします。
もちろん、インプラントを無理に勧めるということはありません。費用面を含め、何でもお尋ねください。
2CTによる精密な診査・診断
当院では、院内に歯科用CTを設置しております。顎の骨の量や厚み、周囲の神経・血管の位置を三次元で把握できるCTは、今や安全なインプラント治療に欠かせない設備といえます。
院内に設置していることで、他院で撮影していただくという手間・時間も省略できます。
3ガイデッドサージェリーによる安全かつ精度の高い治療
ガイデッドサージェリーとは、CT画像をもとにマウスピースのような小型装置(ガイド)をつくり、その装置に従ってインプラントを埋入するシステムのことを指します。
シミュレーション通りの、理想的な位置・角度・深さでインプラントを埋入することができます。
4天然歯と変わらない被せ物を使用
インプラントの上部に取り付けるのは、セラミック製の被せ物です。
天然歯と変わらない色調・透明感を再現することができます。
5インプラントの保証期間は10年
治療後も安心して毎日をお過ごしいただくため、定期的なメインテナンスにお越しいただいた患者様には、10年の保証期間をご用意しております。
詳しい保証内容についてはお問合せください。
インプラント治療の流れ
1.カウンセリング
当院のインプラントについてのご説明をいたします。
患者様からの疑問・質問にも、すべてお答えします。インプラントにしようかまだ迷っている段階であっても、お気軽にご相談ください。
2.検査・診断・治療計画の説明
虫歯や歯周病の検査、CT検査などを行い、診断します。
その上で、患者様の治療計画をご説明いたします。
また、ガイデッドサージェリーに使用するガイドを作製します。
3.一次手術
ガイドを使用し、顎の骨にインプラントを埋入します。埋入にかかる時間は、1本あたり10~15分ほどです。
4.治癒期間
インプラントと顎の骨が結合するのを、3~6か月ほど待ちます。
5.二次手術
インプラントの上に、アバットメントと呼ばれるパーツを取り付けます。
アバットメントの一部を露出させた状態で、歯茎を縫合します。
6.人工歯の取り付け
傷口が治癒したことを確認し、型取りを行い、被せ物を作製します。
被せ物ができあがり次第、アバットメントの上に取り付け、治療は終了です。
インプラントはメインテナンスが欠かせません
どんな治療であっても、治療終了後から定期的にメインテナンスにお越しいただくようお願いしています。
ただその中でも、インプラントは特にメインテナンスの重要性が高い治療と言えます。虫歯や歯周病の有無、インプラントとの適合の状態、またインプラント脱落の最大の要因となるインプラント周囲炎の有無などをチェックしていきます。もちろん、プロフェッショナルケアによるクリーニング、セルフケアの指導も行います。
メインテナンスのきちんと通うかどうかは、インプラントの寿命を左右すると言っても過言ではありません。必ず、お越しくださいますようお願いします。
インプラント治療の症例
Case1
施術名 | インプラント |
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施術の概要 | 10年前ほどに根の先に膿ができて抜歯。 前医では骨が少なくなってしまってインプラントは不可能ということで当院来院。 インプラントOPE時に仮歯まで作成し見た目の回復まで行いました。 その後OPE後3ヶ月で最終の被せ物装着する。 |
Case2
施術名 | インプラント |
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施術の概要 | 噛んだら痛い、を主訴に来院。 過去に神経の治療をして残していた歯が折れており保存不可能→抜歯適応と診断。 インプラントOPE時に、抜歯~仮歯まで作成し見た目の回復まで行った。 その後OPE後3ヶ月で最終の被せ物装着する。 |
インプラントQ&A
手術中に痛みはありますか?
局所麻酔をかけて行いますので、基本的に痛みはありません。ただ、振動は伝わります。
親知らずなどの抜歯と同じ程度の刺激とお考えください。
手術後の痛み、腫れが心配です。
手術後は、痛み止めを処方しますのでご安心ください。
腫れについては予測が難しく、ひどく腫れる方もおられれば、ほとんど腫れないという方もおられます。お仕事などへの支障のないように日程を調整しますので、ご遠慮なくその旨をお伝えください。
金属アレルギーなのですが、インプラント治療を受けられますか?
インプラントに使用されるのは、チタンという金属です。非常に金属アレルギーのリスクが低い金属ですので、ほとんど心配はいりません。
もしご不安なようでしたら、チタンのアレルギー検査を受けるという方法もあります。
歯ぎしりがあり、セラミックが割れないか心配です。
就寝中に装着するマウスピース「ナイトガード」を使用することで、インプラントや他の歯へのダメージを軽減することが可能です。
また、矯正治療、噛み合わせ改善などによって歯ぎしりそのものの緩和も可能ですので、一度ご相談ください。
インプラント治療のリスクを教えてください
インプラントを埋入する際、付近の神経・血管を傷つけてしまう可能性はゼロではありません。また、顎の骨が十分でないまま埋入すると、インプラントの早期脱落のリスクが大きくなります。
当院では、必ずCT検査にて顎の骨の量、神経・血管の位置を把握し、さらにガイドを使用してシミュレーション通りの埋入を行い、このリスクを最小限に抑えられるよう努めています。
インプラント治療の費用
税込価格です。
インプラント1本 | 495,000円 |
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