インビザラインは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した、マウスピース型の矯正装置です。
透明で薄いため目立たず、ご自身で簡単に着脱できます。1日20時間以上の装着が必須ですが、食事と歯磨きの際には取り外せるため、食べ物が装置に詰まる、歯磨きが難しいということもありません。また、当院で導入する3D口腔スキャナー「iTero」によって、お口の中をスキャンするだけで型取りができますので、印象材を使った型取りは不要です。型取りのデータをもとに、治療終了までのすべてのインビザラインが作製され、それを1～2週間ごとに交換して歯を動かします。

マウスピース型の矯正装置にはいくつもの種類がありますが、インビザラインはその中でトップシェアを誇り、2020年時点で世界100カ国以上、延べ800万人以上の方々に使用されています。販売開始は1999年と20年以上の歴史があり、実績も豊富な、信頼に足る矯正方法です。

インビザラインは、見た目がよい一方でしっかりと歯を動かしてくれる、優れた矯正方法だと言えます。ただ、インビザラインでありさえすれば治療が成功するというものではありません。
スキャンしたデータをもとにインビザラインが設計・作製されるということから、“どの歯科医院で受けても同じ”というイメージをお持ちの方もおられるかもしれません。
しかし実際には、過去の膨大な症例をもとに設計・作製を担うアライン・テクノロジー社と歯科医の間で何度もやりとりがあります。現場、そして患者様を実際に知る歯科医が微調整を行うことで、本当にお一人お一人に合った治療計画が立案されます。

インビザラインは、骨格的な問題があるケース、噛み合わせに大きな問題があるケースなどは、適応外となります。その判断を誤れば、せっかくお金をかけて治療したのに満足いく結果にならない、ということが起こり得ます。
当院では、無暗にインビザラインをおすすめするということはございません。インビザラインの適応とならないと判断したときには、ワイヤー矯正などの他の矯正方法をご提案します。

矯正治療を受けたい気持ちがあるけれど本当に良くなるのか不安、どの装置にしようか決められないという段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。
料金を含め、不安なこと、分からないことがございましたら、何でもお答えします。もちろん、無理に治療をおすすめすることはございません。一度持ち帰っていただき、しっかりとご検討ください。