お子様にこのような症状あてはまりませんか?
普段のお子様を観察して、以下のようなご様子が見られたときには、一度当院にご相談ください。お口やお口まわりに、何らかの問題がある場合があります。口腔機能発達障害の可能性を考慮して、診療します。
- テレビを観るときなど、口がポカンとあいている
- 鼻ではなく口だけで呼吸している
- 食べ物の好き嫌いが多く、特に硬いものを食べない
- 食べ物をよく噛んでいないように見える
- 睡眠時間を確保しているはずなのに日中眠そう、寝起きが悪い
- いびきをかいて寝ている、歯ぎしりをしている
- 発音に支障があるようだ
- 歯並びの乱れがある
- 舌を歯に押し付ける、噛む癖がある
口呼吸が及ぼす身体への影響は?
- 口腔の乾燥により、虫歯、将来的な歯周病のリスクが高まる
- 唇、頬などの筋肉が適正に発達せず、歯並びの乱れの原因になることがある
- ウイルスや細菌などの病原体が、口腔から簡単に体内へと侵入してしまう
- 気道が狭まり、いびきをかくことがある
- 睡眠の質が低下する
- 集中力が低下する
【口腔機能発達障害】が原因かも・・
中でも、口呼吸や偏食、お口ポカンといった状態・状況が見られる場合には、「口腔機能発達障害」の可能性を考慮して診療する必要がります。
口腔機能発達障害とは
口腔機能発達障害とは、生後から離乳完了後にかけて、正しい方法で食べる経験が不足したことなどにより、お口まわりの筋肉の機能的発達不全を起こしている状態です。
呼吸、咀嚼、嚥下などに障害が現れます。
口腔機能発達障害が引き起こす障害
口呼吸
- いびき
- 無呼吸症候群
発達障害
- 注意欠陥多動性障害
- 集中力の低下(学習障害)
発育障害
- 低身長
- 肥満など・・
その他
- 漏斗胸
- 夜尿症
アデノイド顔貌
- 歯が出る
- 口内炎
- 顎が極端に後ろになってしまう
- 鼻が小さい・または狭い
- 二重顎
- 唇が分厚くなる
- 顔がむくむ
など・・
当院では口腔機能治療(MFT)を行っています
お口まわりの筋力トレーニング~口腔筋機能療法(MFT)~
口腔機能発達障害の治療の1つに、口腔筋機能療法(MFT)という方法があります。
口腔筋機能療法とは?
お口まわりの筋肉を鍛えることで、口腔機能の正常化を図る治療です。
口呼吸や舌の癖などを改善することで、食べる・喋るといった機能の向上、顎の適切な発達の促進が期待できます。
お口まわりの筋肉
唇、舌、頬などの筋肉を鍛えます。院内で練習しますが、ご自宅でも取り組んでいただけます。
お口のまわりの筋肉が弱ることで起こる問題
口呼吸
口呼吸によって、口腔の乾燥、唾液の減少などが招かれ、虫歯になりやすかったり、すぐに風邪をひいてしまったりといったことが起こります。
不正咬合
硬い物を食べることが難しく、顎の適切な発達が妨げられ、スペースが不足することで、歯並びが乱れることがあります。
口腔機能治療(MFT)の進め方
- 2週間~1ヵ月に1度、ご来院いただきトレーニングを行います。
- トレーニングは、休憩を挟みながら30分ほどかけて行います。
- ご自宅でも、トレーニングを継続してください。
- 通院を重ねながら、メニューをステップアップしていきます。
- 通院回数は、4~8回が目安です。